企業会計

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投資不動産(IAS40)

投資不動産の定義(IAS40.5) 投資不動産とは、賃貸収入若しくはキャピタルゲイン又はそれらの両方を目的として企業が保有する不動産のことをいいます。 投資不動産の留意点 IAS40.8に、投資不動産への分類例として以下の①~④が示されてい...
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PBRとROE(資本コストと株価の紐付け)

資本コストや株価を意識した経営 2023年3月に、東京証券取引所は、プライム市場とスタンダード市場への上場企業(約3,300社)を対象に、PBR(=株式時価総額÷株主資本、Price Book value Ratioの略)やROE(=純利益...
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四半期開示制度の見直し

四半期開示制度見直しの概要 2024年4月1日以後開始する四半期会計期間から四半期報告書が廃止となり、中間決算期の半期報告書と年次決算時の有価証券報告書の年2回開示に簡素化されました。ただし、決算短信の開示は引き続き四半期毎に必要となってい...
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財務諸表表示の新基準②(IFRS18 MPMなど)

MPM(経営者が定義した業績指標) IFRS18では、投資家などの外部とのコミュニケーションで用いる企業独自の利益概念のうち、一定の要件を満たすものを「経営者が定義した業績指標」(Management-defined Performance...
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財務諸表表示の新基準①(IFRS18 P/L本体)

IFRSのP/L表示の現状 IFRSでのP/L表示に係る現行基準であるIAS1「財務諸表の表示」においては、P/Lボトムの当期利益(profit or loss)の開示要求があります。(IAS1.81A)しかし、段階利益については、現行のI...
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リース会計④(リースの識別)

リースの識別の対象(IFRS16) 使用料を払って使う資産のうち「資産が特定されており、かつ、資産を支配している」ものが、リース資産・負債のB/Sオンバランス処理(=リースの識別)の対象となります。●IFRS16のリースの定義リースとは、対...
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リース会計③(設備投資の範囲)

使用権資産の新規増加額は設備投資? IFRS16においては、従来はB/Sオフバランスであったオペレーティング・リースやレンタルによる賃借についても、短期や少額等の一定のもの以外はB/Sの非流動資産に「使用権資産」を計上し、その償却費をP/L...
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リース会計②(IFRS16 財務指標影響)

IFRS16の財務指標への影響 前回のリース会計関連のブログ『リース会計①(日本の新基準の動向)』の続編としまして、今回から何回かに分けて、IFRS適用企業で実務対応中のIFRS16に沿って、リース会計基準の主な実務論点を取り挙げていきます...
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上場株式の会計処理(IFRS)

FVOCI選択 IFRSでは、上場株式のような資本性金融商品を子会社や関連会社に該当しないレベルで保有(たとえば、持株比率20%未満で保有)している場合には、FVOCI(“Fair Value through OCI”の略)と呼ばれる、その...
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開発費の資産計上(IFRS)

基本原則 新技術や新商品の研究開発に要した研究開発費は、「研究局面」と「開発局面」に区別します。「開発局面」で支出した費用のうち、資産化の6要件を満たす部分の金額は無形資産として計上し、上市後から償却費を原価に計上(=売上総利益にマイナス影...