企業会計

企業会計

財務諸表表示の新基準①(IFRS18 P/L本体)

IFRSのP/L表示の現状 IFRSでのP/L表示に係る現行基準であるIAS1「財務諸表の表示」においては、P/Lボトムの当期利益(profit or loss)の開示要求があります。(IAS1.81A)しかし、段階利益については、現行のI...
企業会計

リース会計④(リースの識別)

リースの識別の対象(IFRS16) 使用料を払って使う資産のうち「資産が特定されており、かつ、資産を支配している」ものが、リース資産・負債のB/Sオンバランス処理(=リースの識別)の対象となります。●IFRS16のリースの定義リースとは、対...
企業会計

リース会計③(設備投資の範囲)

使用権資産の新規増加額は設備投資? IFRS16においては、従来はB/Sオフバランスであったオペレーティング・リースやレンタルによる賃借についても、短期や少額等の一定のもの以外はB/Sの非流動資産に「使用権資産」を計上し、その償却費をP/L...
企業会計

リース会計②(IFRS16 財務指標影響)

IFRS16の財務指標への影響 前回のリース会計関連のブログ『リース会計①(日本の新基準の動向)』の続編としまして、今回から何回かに分けて、IFRS適用企業で実務対応中のIFRS16に沿って、リース会計基準の主な実務論点を取り挙げていきます...
企業会計

上場株式の会計処理(IFRS)

FVOCI選択 上場株式のような資本性金融商品を子会社や関連会社に該当しないレベルで保有(たとえば、持株比率20%未満で保有)している場合には、FVOCI(“Fair Value through OCI”の略)と呼ばれる、その他の包括利益(...
企業会計

開発費の資産計上(IFRS)

基本原則 新技術や新商品の研究開発に要した研究開発費は、「研究局面」と「開発局面」に区別します。「開発局面」で支出した費用のうち、資産化の6要件を満たす部分の金額は無形資産として計上し、上市後から償却費を原価に計上(=売上総利益にマイナス影...
企業会計

貸倒引当金(CECLモデル)

営業債権に対する貸倒引当金の算定(CECLモデル) IFRS(IFRS9)では、売掛金や受取手形といった営業債権に対する貸倒引当金は、予想信用損失(CECL:Current Expected Credit Loss)モデルで算定します。 売...
企業会計

収益認識基準(IFRS)

基本原則 物品の引渡し又はサービスの提供により、顧客との契約上の義務を履行した時点で(または、履行するにつれて)収益を認識するとされており、以下の5つのステップでの検討により、いつ・いくらの売上を計上するかを決めていきます。ステップ1:顧客...
企業会計

固定資産の減損(IFRS)

減損の兆候 固定資産の簿価を回収出来ない可能性を示す事象が生じた場合には、減損の兆候ありとなり、減損検討が必要となります。以下(1)~(5)のような事実は減損の兆候を示す例であるとして、IFRSに規定されています。(1) 当該資産に係る営業...
企業会計

会計方針の統一

IFRS IFRSでは、同一環境下の同一取引については、統一の会計方針に沿った会計処理が求められます。●IFRSの該当条文親会社は、類似の状況における同様の取引及び他の事象に関し、統一された会計方針を用いて、連結財務諸表を作成しなければなら...